【輝く女性ランナー】VOL.5 伊藤あんなさん⑧
< 第八話 >
今回が最後の開催となる「横浜国際女子マラソン」が、2014年11月16日に開催され伊藤あんな(敬称略)もエントリーしていた。しかし、1週間前の練習会で彼女と会った時に、状態を聞いたら脚の調子が非常に悪いようであった。また風邪を引いてしまっており、声もガラガラ。
伊藤は、横浜国際の3週間前である10月26日には、調整として
軽井沢リゾートマラソンでハーフマラソンに出場していた。この大会前から状態が悪かったようであったが、1時間31分37分で2位入賞。しかし、このレース後、更に悪化してしまったという。
伊藤はこう話した。
「この大会は横浜国際女子マラソンの調整レースとしてエントリーしていました。レース前から右足の状態が非常に怪しかったけれど、とりあえずスタートラインに立ちました。案の定、14km時点で右足の股関節が痛くて足が前に出なくなりました。そこから歩いたりジョグしたり(笑)始めて大会で歩きました...悔しい気持ちを味わいました。タイムはズタズタだったけれど仲間に支えられなんとか完走しました。ただ、レース後の状態が悪く横浜国際女子マラソンが凄く心配になりました。
横浜国際女子マラソンまでは3週間あったので回復するとは思ったけど、1週間前になっても痛みがとれず、練習会で10キロ走ったら思うように走れなかった。これは無理かなと感じたけど、回復することを信じてレースまでの1週間はスポーツ整体に行ったり、セルフケアしたりしました。」
そして、横浜国際女子マラソン前日になったが状態は良くはならなかった。
彼女はこう語った。
「せっかくの
最後の横浜女子国際マラソンなのに、万全の状態で走れないのがすごく
残念でした。ただ、スタートラインに立って10キロ関門まででも走り、最後の横浜国際の雰囲気を味わって楽しんでこようと思っていました。」