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【ウルトラマラソンランナー】永田務さん⑬

 < 第13話 >

永田務<第12話>を読む


2013年のサロマ湖での3位入賞後、永田はチャレンジ富士五湖72キロやえちごくびき野で優勝した他、海外のウルトラトレイルレースでも2位に入るなど活躍は続いている。今後の目標についても取材したが、その前に後遺障害が残るほどの大ケガを乗り越えてウルトラマラソンのトップアスリートの一人となった永田に、故障で苦しんでいる人へ向けてアドバイスをもらった。

「自分は故障した時に考えることは、医者やトレーナーに任せないで自分でも永田さん第13話-2.jpg
探るということです。自分の身体の状態をいつもとどこが違うかを把握するようにして、それを先生に伝えます。例えばここが痛いということだけではなく、ここがこういう風に痛くなる。ここが固いとか。足を揉んでどこを押したら痛みが和らいだとか、出来るだけ細かく気付いた点を伝えます。
というのも、先生がピンポイントで原因を探してくれる訳ではないからヒントを与えるようにしています。患部の他にどこが痛いかを伝えることで原因が分かることもあります。故障の原因は患部だけではないのです。」と永田は語った。

永田の話を聞いて感じたことがある。
永田は『自分の身体の状態をいつもとどこが違うかを把握するようにし、それを先生に伝える』と語ったが、どれだけのランナーがいつもの自分の状態をきちんと把握しているのだろうか?ということだ。自分の身体の普通の状態を把握していなければ違いを伝えることはできない。そのためにも、日頃から自分の身体や筋肉等の状態を把握しておくことが大事なのである。自分の身体は自分が一番知っているのだから、身体が発する信号に対して耳を傾けることで故障予防になるし、最悪故障してしまっても早期治療に繋がるのだろう。

永田さん第13話-1.jpg永田は続けた。
「自分はどんなに痛い治療だろうが、どんなに金が掛かっても走れるようになるなら耐える。どんなに痛くても今日治してくださいと伝える。先生は頑張ってくれる。ケアを怠った、そして変化に気付かなかった自分が悪いのだから、痛いと悩むのではなく治療に専念して早く治す。悩んでいる暇はないです。治すしかないのです。」

永田は後遺症により昔のように腕振りができなくなった。想像して欲しい。ゆっくり走るときはさほど腕振りをしなくても走れるが、スピードを上げた時に腕が使えないということがどれだけ大変なことか。永田自身、腕振りが出来ないことで前のように走れなくなり虚しくなった時期もあった。でも、永田のケガは故障ではなく後遺症であり一生治ることはない。その状況で、永田は走れるようになるために、腕が振れないことで支障の出るバランス感覚や推進力をどう生むかを必死に体得するよう努力したのだ。まさしく『悩んでいる暇はないのだ。走れるようにするしかないのだ』。

< 第14話へつづく >

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