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【輝く女性ランナー】VOL.8 楠瀬祐子さん⑪

 < 第11話 >

楠瀬祐子<第10話>を読む


国際資格(3時間15分切り)を狙う決戦の前日に、ずっと見守ってくれたラン仲間から楠瀬はこんな言葉を送られたという。

「ちっとも速くならないのに一生懸命スピード練習してたのを知ってる。楠瀬さんマラソンスタート前.jpg
なかなか結果が出なくて何度も悔し涙を流したのも知ってる。最近見違えるほど速くなったのも知ってる。どれだけこのレースに思いが強いのかも知ってる。今までの練習は裏切らない。ペースを守れば大丈夫。明日は歓喜の涙で号泣しようぜ。」

楠瀬はこの言葉を胸にスタート地点に立った。

2012年11月23日の天気は曇り。暑くも寒くもない絶好のコンディションであった。
当日は一緒に練習してきたラン仲間が一緒に走ってくれた。いわゆるペーサー(ペースメーカー)という訳ではなく、速く入ってしまう楠瀬を後ろからサポートしてくれたのだ。特に前半は下り基調でスピードが出てしまう上に、抜かされるとそのペースに乗ってしまうことから、速くなり過ぎると後ろから「速いぞ!!」と言ってもらいながら走ったという。

それでも調子の良い楠瀬は自分でも信じられないようなペースでレースは進んだのだ。10キロ地点を少し前までの自己ベスト(45分台)を大きく上回る44分20秒で通過し、ハーフ通過はなんと1時間33分33秒の自己ベストを叩き出した。10月のタートルマラソンまでのハーフベストは1時間40分台であったのだから凄まじい成長である。楠瀬自身が驚くようなペースに、「レース中ながら自分の成長を実感し、なんだか感慨深いものを感じながら走っていました。」と話している。

27キロ付近から徐々にペースが落ちてきた。踏ん張りどころであったので頑張って持ち直してはみるものの、また落ちるを何回も繰り返したが、一緒に走ってくれた仲間が盛り立ててくれたのでペースダウンを最小限に抑えることができたという。20キロ~30キロの10キロは45分28秒で、30キロ通過は2時間14分12秒であった。

しかし、ここから更にきつくなりペースを保つことはできなくなった。

織田練メンバー7_1.jpgのサムネイル画像「もう、苦しいし足は痛いしで、弱音を吐きながら走っていました。このペースなら行ける?という喜びの感情とともに、これ以上失速したら間に合わないという不安も入り交じって泣きそうになり、息を吸っても酸素が入ってこないという呼吸困難な状態に陥った時もありました。そんな時に仲間が一緒に走ってくれているということは凄い安心感になりました。本当に本当に感謝です。ただ、最後の数キロは私の方が元気になってしまったので、彼を置いて私の方が先に行ってしまいましたが(笑)」

走っている時はガムシャラでタイム計算ができなくなる楠瀬は、最後まで無我夢中で走ったという。

そして、3時間12分32秒でゴール!!


先にゴールした仲間がゴールで待っていてくれて、嬉しすぎて泣いているのだか笑っているのだか分からない状態になった。当時のことを彼女はこう話した。

「私はたくさんの人に励まされ、切磋琢磨して目標を達成することが楠瀬さん第11話.jpg
できました。レースを一緒に走ってくれた方はもちろんのこと、普段から一緒に練習して走りに対して熱い思いにさせてくれた大切なライバル。応援に来てくれた仲間。キツイ練習も一緒に頑張り刺激を与えてくれる織田練メンバーや、いつも元気いっぱいで走る楽しみを実感させてくれたランステの水曜朝練メンバー。そしてスピード練をいくらやっても伸びなかった私の練習にずっと付き合ってくれて、私の成長をしっかり見てきてくれた会社の先輩。この時、本当にたくさんの人へのありがとうの思いでいっぱいになりました。」

1年前に国際ランナーになりたいと強く意識し苦しい練習をした楠瀬は、辛い時期もあったが、ついに国際ランナーに加わったのだ。

「苦しい練習をめげずに続けてきて良かったと、心から思いました。周りからの支援が無ければ、走りをやめていたかもしれず、まず達成はできていなかったでしょう。仲間がいるからこそ乗り越えられた、価値のある国際資格だと誇らしく思いました。」

< 第12話へつづく >

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