ページ内を移動するためのリンクです。

【輝く女性ランナー】VOL.8 楠瀬祐子さん⑨

 < 第9話 >

楠瀬祐子<第8話>を読む


初めてハーフマラソンを走ってから1年後の初フルマラソン(大阪マラソン)を目指して、その間に8本のハーフマラソンを走った楠瀬であったが、初フルマラソン2週間前にトラブルに見舞われた。かかと着地は走りのロスになるという話を聞き、少しでも速く走れるようになりたいとレース2週間前に自己流でつま先着地走法へフォーム改善をしようとしたところ、両脚のふくらはぎが肉離れになってしまったのだ。治療院に毎日通い何とか走れるようになったが、不安を抱えたスタートになった。

レース当日は、フルマラソンの持ちタイムが無いことから最後尾に近い位置からのスタート。スタートラインまでは15分近くかかり、その後もしばらくは酷い混雑だったというが、ネットタイム(※)は3時間47分58秒といきなりサブフォーを達成したのだ。

彼女は初フルマラソンについてこう話した。楠瀬さんレース5_1.jpg
「大阪の賑やかな雰囲気がとにかく楽しく、最後まで力強く走れました。初フルがとても楽しかったからこそ、これからも走り続けたいと思えたのだと思っています。その経験があるので、周りの人に初フルはどこがいいかと聞かれた時は、華やかな大会をお薦めするようにしています。」

その後も、楠瀬の快進撃は続いた。現在でもそうだが、楠瀬の大会エントリー数を知ると大半のランナーは驚く。両脚肉離れの不安を抱えたまま完走した大阪マラソンの4週間後に、2回目のフルマラソンであるつくばマラソンへの挑戦が決まっていたのだが、その間に世田谷246ハーフマラソン(1時間41分48秒 PB)と府中多摩川マラソン(1時間45分06秒)を走っているのだ。

4日前にハーフマラソン(府中多摩川マラソン)を走り、前日に10キロレースを走って臨んだ2回目のフルマラソンであったが、脚の状態は良く、レースコンディションにも恵まれ気持ちよく走れたという。スタートラインまでのロスタイム1分53秒を除くハーフ通過は1時間41分01秒と、2週間前の世田谷246ハーフで出したハーフ自己ベストを上回るハイペースで入ったが、後半も大きく落ちることなく3時間26分22秒(グロスタイム)の好タイムでゴールしたのだ。

ランニング5.jpgレース後に楠瀬は、「私はレースを詰め込んだ方が合うんだろうなと、この頃から思うようになりました。」と語った。

そして、2回目のフルマラソンで3時間30分を切った楠瀬は、周りから『国際狙えるよ!』と言われて初めて陸連登録や国際女子マラソンの存在を知ったという。楠瀬はこう振り返った。

「そもそも、以前は走ることに興味がなかったので、駅伝やマラソンをテレビで見たこともありませんでしたし、大阪国際女子マラソンのような世界大会の選考会になるようなレースを、市民ランナーでも資格タイムをクリアすれば走れることをその時初めて知りました。そこから1年、雑誌で良い大会として紹介されていた大田原マラソンで、3時間15分を切ることを夢見て練習を積みました。」

< 第10話へつづく >


 【ランニング用語解説】
 グロスタイムとネットタイムの違いは?

ストップウォッチ-1.jpg ●グロスタイム...スタートの号砲が鳴ってから、その人がフィニッシュするまでのタイム。
        スタートラインに到達するまでのロスタイムが含まれる。

 ●ネットタイム...その人がスタートラインに到達した時からフィニッシュするまでのタイム。
        その人が走るのに所要した本当のタイム。

 *詳細は、「グロスタイムとネットタイム(計測工房)」をご参照ください。

  • あなたのRUNの前に。ランニング時のコンディションをサポート 持久系アミノ酸BCAA配合【Amino-Value】大塚製薬の公式通販『オオツカ・プラスワン』 通販限定商品も!ご購入コチラ