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【輝く女性ランナー】VOL.8 楠瀬祐子さん③

 < 第3話 >

楠瀬祐子<第2話>を読む


つくばマラソンが終わってのことを楠瀬はこう語った。

「つくばマラソンは少し気温の高いレースではありましたが、楠瀬さん第3話-3.jpg
最初に突っ込み癖のある私としては落ち着いて走り出すことができ、普段痛くなるお腹も痛くならず、途中で補給に失敗して失速したものの、何とか持ち堪えたし・・・と、これ以上ないベストな状態でした。レース直後は、次なら絶対にサブスリーを達成できる!と思ったものの、時間が経つと、あれだけ完璧な状態で達成できなかったのに、あと何をすれば良いのか・・・と分からなくなりました。」

楠瀬は自信を失いかけていたのだ。そして、新しいことをいろいろ試行錯誤したことで疲労が溜まって昨年12月のハーフマラソンでドン底を見たのだ。

「練習はこれまで通りしっかり続け、今までやったことのない速いペースでのインターバルができたりしたものの、モチベーションは上がらないのです。せっかく絞っていた体も徐々に体重が増えてきてしまった。フォーム改善をしてみようと、いつもは使わない筋肉を使うようになり、疲労が溜まった状態で走った12月のハーフマラソンは、つくばのハーフ通過より6分も遅い状態になってしまった。前半で既に足が止まってしまい、立ち止まってマッサージ。それでも足が張りすぎて、指が食い込みもしない酷い状態でした。走りながら泣きました。ドン底を見たと思いました。1月の大阪国際女子マラソンまであと1ヶ月なのにという焦りで、気持ちも不安定になってしまった。」

楠瀬は失った自信を取り戻そうと必死であったのだろう。しかし、つくばマラソンが終わってから十分な疲労抜きをしないまま、息抜きのつもりで42kmトレイルレースに出場し、従来していないハードなスピード練習をするとともに、フォーム改善をおこなうことで身体に負荷をかけ続けた。今までより速く走ろうと思えば今まで以上に練習しなければならないのは当たり前であるが、負荷をかける以上は従来以上に身体のケアもしなければならない。だが、楠瀬はケアを怠ってしまったのである。その結果が、ドン底を見たと話している12月23日開催の足立フレンドリーハーフマラソンであったのだ。自己ベストより8分近く遅い1時間34分14秒というタイムに悔しくて泣いたのだ。


楠瀬さん第3話-2.jpgしかし、楠瀬が恵まれているのは適切なアドバイスをしてくれる仲間がたくさんいることだ。そのドン底から這い上がるべく楠瀬は仲間に相談した。その時のことを彼女はこう語った。

「ドン底の状態に悩み、どうすれば良いか分からず仲間に相談したら、フォーム改善はすぐにできるものではないのだから、今やるべきではないと言われ、これまで通りの走り方で、大阪は目指すことにしました。体のメンテナンスも怠っていたので、すぐに鍼治療に行きました。年末年始で行った2回の36kmペース走は、どちらも想定ペースで走ることができ、少し自信は付きましたが、まだつくばマラソンの時のような体の状態ではなく、何が悪いのかは分からずしっくりきていません。でも、徐々に希望の光は差し込んできました。」

そう語った楠瀬は、1月11日の谷川真理ハーフマラソンを1時間27分43秒のセカンドベストで走ったのだ。足立フレンドリーハーフマラソンの悪いイメージを払拭して次の大阪国際女子マラソンに挑めるかどうかの大事なレースであったが、ようやく自信を取り戻したのである。

楠瀬祐子は大阪国際女子マラソンに向けてこう語った。

「不安はありますが、これまでいろいろなことを乗り越えてきたので、今回もいける!と気持ちを強く持って、万全な状態で大阪国際女子マラソンには臨みたいと思います。目標はもちろんサブスリーです。今度こそ絶対サブスリーします!

また2014年大阪国際女子マラソンは、体調不良で走れなく楠瀬さん第3話-4.jpg
なり、29km地点の関門で収容されてしまいました。初めてのDNFでした。直前までちゃんと調整ができていたと思っていただけに、すごく悔しくて情けなくて。関門でワンワン泣いていたところ、沿道の大阪の人達が、『来年もここに帰ってきーや~!』と言ってくれました。その時、来年はこの場所を乗り越えよう!リベンジしよう!と、同じ場所で収容された仲間と誓い合いました。

このレースで初めて知り合い、収容車で隣同士の席になり、一緒に泣きじゃくっていたミッキーさんは、今では大の仲良し。彼女は、2014年11月で国際資格が切れてしまうので、大阪国際でリベンジすることを胸に、国際資格再取得に向けて夏まで頑張って練習を重ねていましたが、頑張りすぎて故障をしてしまい、今回は一緒に走ることができません。『私の気持ちも背負ってあの関門を越えてね~』と言われており、『嫌だよー、重いよー(笑)』とは答えましたが、彼女の後押しも力に、頑張りたいと思います。」

大阪国際女子マラソンの号砲まで、あと2日。

< 第4話へつづく >


 *大阪国際女子マラソン 大会公式HP
 1月25日(日)12:10スタート!!  テレビ中継あり(関西テレビ系列全国ネット)

 *【今週末の大会参加者へ】号外!大阪編
 大阪国際女子マラソン&大阪ハーフマラソンの参加者&観戦者へのおすすめ情報を掲載中。

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