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【輝く女性ランナー】VOL.8 楠瀬祐子さん②

 < 第2話 >

楠瀬祐子<第1話>を読む


今回【輝く女性ランナー】で紹介する楠瀬祐子は、母親と3-1.jpg
2014年11月23日開催のつくばマラソンでサブスリーに僅かに届かず泣いた。そして、2015年1月25日開催の大阪国際女子マラソンでサブスリーにチャレンジする。彼女がどのような経験を経てサブスリーを目指すエリートランナーになったかは順次紹介していくが、まずはサブスリーに9秒届かなかったつくばマラソンについて紹介する。

楠瀬はレース後にFacebookにこう記している。

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 今日は大決戦の日、つくばマラソン。

 サブ3達成ならず...
 
3時間00分08秒(女子3位入賞、自己ベスト6分24秒更新) 
 
あとちょっと...
 
あと9秒なのに行けなかった。

 本当に本当に悔しい。
 
たくさんの人に応援してもらってたのに。

 22kmまでは好調でした。
 私はジェルがニガテなので、今回補給はいちごみるくのアメだけ摂っていましたが、
 23kmでエネルギー切れになっちゃいました。

 慌ててジェルをちょっとずつ取っていたら、かろうじて復活。
 でもペースは落ちていきました。
 すごく頑張っているのに速く走れない。

 サブ3できないと思ったのは35km地点。
 このペースの落ち方ならもう無理だと。
 でも諦めたくなかったから、必死でした。

 トラック直前、あと30秒と言われてさらにもがきながら走ったけれど、間に合わなかった。
 3位入賞でカメラインタビュー受けたり、表彰式あったりしたけれど、ただただ悔しくて。
 涙がいっぱい出ました。

 でも、今回朝ご飯の時間を早くしたり工夫したからか、いつも悩まされる腹痛が無かったのは大収穫!
 ただ、そんな良い状態で、なぜサブ3達成できなかったのかと、やはり悔しくも思います。

 35kmでダメだと思い、3時間2分台かなとよぎったのに、ここまでサブ3に近付けられた。
 最後まで諦めなかった結果がこれ。
 ここまで頑張ってもダメだったのだからと、今の私の実力として、ちゃんと受け入れようと思います。

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楠瀬さん第2話-3.jpg第一話で、『42.195キロ走ってたったの35mなのである。このくらいの距離は42.195キロの間でいくらでも詰められると思う人もいるだろう。でもそれは違う』と書いた理由はこの部分である。ペースが落ちてサブスリーは難しくなったが、諦めずに必死にもがいてゴールした結果が3時間00分08秒という結果なのである。
 
どのようなレース展開だったかを説明する前にラップを見て欲しい。

*スタートロス3秒 以後5kmごとに
20:55−21:02−20:57−20:53−(ハーフ通過 1:28:24)
21:16−21:44−21:55−21:54−ラスト2.195km 9:29

中間地点までは、楠瀬がレース前に考えていた1kmあたり4分10~12秒ペースより速すぎず遅すぎず余力を残した理想的なペースで走り、ハーフを1時間28分24秒で通過した。ここまではリラックスしながらも集中し、走るというよりは何かに運んでもらっているような感覚であったという。

しかし、ハーフを過ぎた辺りでレース前から懸念材料であった補給面の問題が出てしまった。楠瀬はエナジージェルの甘さや香りが苦手で摂ると気持ち悪くなってしまったり、紛らわせるために水を飲みすぎて腹痛を起こしてしまったりするのである。彼女はウルトラマラソンも走るので補給の大事さは十分理解しており、このレースに向けていろいろなジェルを試してみたがダメだったのだ。つくばではジェル補給は諦め、飴の補給のみで走り切ろうとしていた。そのための練習も行ってはいたが、練習通りにはいかず、エネルギー切れになってしまったのである。慌てて念のために持っていたジェルを摂ったがジェルがすぐにエネルギーに変わるわけもなく、またエネルギー切れの怖さは十分に理解していたため精神的ダメージも大きかった。その結果、前半は楽に走っても1キロ4分10秒ペースで走れていたのに、一生懸命走ってもサブスリーの平均ペースである4分15秒を保つことができなくなり、ペースは自分でも分かるくらい落ち続けたのだ。

25kmから30km地点で1キロ4分20秒に落ち、その後4分23秒楠瀬さん第2話-5.jpgのサムネイル画像
まで落ちてしまい、このペースではもうサブスリーに間に合わないと彼女は思ったのだ。このペースでいったら3時間2分台と計算した。しかし、諦めたくなかった。その時のことを楠瀬はこう語った。

「35km辺りで、このペースではもう間に合わないだろう...と思い始めつつ、前年に富士五湖ウルトラで8秒前にゴールというギリギリサブ10できた私なら、何とかできちゃうかもしれない!と最後まで諦めずに全力で走りました。」

絶対にサブスリーしたいという強い気持ちから動かない身体を一生懸命動かし、ペースアップは無理でも絶対にこれ以上落とさないと必死に頑張った。必死に頑張ったからこそ、涙が止まらないほど悔しかったのだ。

その悔しさをバネに、楠瀬は今週末の大阪国際女子マラソンを走る。

< 第3話へつづく >

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