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【輝く女性ランナー】VOL.8 楠瀬祐子さん①

 < 第1話 >


いよいよ今週1月25日(日)12時10分に大阪国際女子マラソンがスタートする。ヤンマースタジアム長居のスタート地点に整列できるのは、フルマラソン3時間13分以内(※)という厳しい参加資格タイムをクリアした精鋭ランナーだけである。大阪国際女子マラソンの参加資格タイムは長らく3時間15分であったが、今回から参加資格が2分切り上がったのである。

たかが2分と思わないで欲しい。3時間15分でフルマラソンを走るには、平均して1キロを4分37秒で走らなければならない。と言うことは、そのペースでは2分間で433m走れるのである。3時間15分ギリギリで走るランナーが競技場に入った時には、既に3時間13分で走るランナーはトラック一周しゴールしているのであるから非常に大きな2分間である。今回の資格タイム切り上げにより、大阪国際女子マラソンという晴れ舞台を目前にして夢を断たれた多くの女性ランナーがいるが、既に2016年の大阪国際女子マラソンの出場を目指し頑張っていることだろう。

前回のこのコーナーで紹介した三浦あずさ(VOL.8)は、昨年に引き続きこの晴れ舞台に立つ。彼女は、昨年の大阪国際女子マラソンで一度は失った参加資格を再び獲得したのだ。素晴らしい走りを期待したい。

そして、三浦あずさから襷を受け今回紹介するのは、この大阪国際女子マラソン楠瀬さん第1話-3.jpg
という晴れ舞台でサブスリーを目指している楠瀬祐子(くすのせ ゆうこ)だ。

楠瀬は、年間グランドスラム(フルマラソン:サブスリー、100キロ:サブテン、富士登山競走:完走)を目指していた。4月のチャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(100キロ)で2回目のサブテンを達成し、初めて走る富士登山競走(山頂の部)も完走した。残すはフルマラソンのサブスリーだけである。彼女はそのためにありとあらゆる努力をした。時間もお金も費やし、走力を上げることを生活の中心にした1年間であった。その甲斐もあり、彼女の走力は日々向上して行った。そして、年間グランドスラム達成の舞台として2014年11月23日のつくばマラソンを選んだ。そのレースについては記事の中で紹介するが、結果は3時間00分08秒とサブスリーまで9秒足りずに楠瀬は泣いたのである。

その時のことを楠瀬祐子はこう語っている。

「あとちょっと・・・
あと9秒なのに行けなかった。
本当に本当に悔しい。
たくさんの人に応援してもらってたのに。」

楠瀬さん第1話-2.jpg9秒は距離にしてだいたい35mほどである。42.195km走ってたったの35mなのである。このくらいの距離は42.195kmの間でいくらでも詰められると思う人もいるだろう。でも、それは違う。途中頑張って死にものぐるいで詰めていった結果があと9秒なのだ。最後の直線でゴールライン横に設置されたタイム表示板の数字が2時間59分59秒から3時間00分00秒に変わった瞬間の虚無感は一生忘れることが出来ないかもしれない。その時の悔しさは私(筆者)も痛いほど分かる。なぜ分かるかというと、同じ日に私は4秒に泣いたからである。大阪国際女子マラソンではこの9秒を削りだして欲しい。

次号から楠瀬がどのような道のりを経て国際ランナーになり、そしてサブスリーを目前にするほどのランナーになったのかを紐解いていく。もちろん彼女の身体能力は非常に高いが、それだけで速くなったわけではない。楠瀬が歩んできた道のりは、速くなりたい市民ランナーにとって非常に参考になるエッセンスが詰まっている。ご期待ください。

(敬称略)

< 第2話へつづく >


 ※参考) 第34回大阪国際女子マラソン参加資格

 ・2014年度日本陸上競技連盟登録者で、大会当日満19歳以上の女性競技者
 ・次の項のいずれかに該当する者(記録は2013年1月1日以降のもので、国内外の公認競技会で
 日本陸上競技連盟の登録者として出した記録に限る)
  イ. マラソン: 3時間13分以内
  ロ. 30km: 2時間13分以内
  ハ. ハーフマラソン: 1時間30分以内
  ニ. 20km: 1時間25分以内
  ホ. 10000m、10km: 37分以内
  ヘ. 日本陸上競技連盟が認めた競技者

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