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【輝く女性ランナー】VOL.7 三浦あずささん④

 < 第4話 >

三浦あずさ<第3話>を読む


その時のことを彼女はこう振り返った。三浦さん:ハセツネ-1.jpg

「膝を痛めてしまったのは、毎月のようにトレイルレースに出ていて、
走り過ぎてしまったためだと思います。レースまで1ヶ月しかないという焦りもあったけれど、休養し完治に努めました。しばらくしてテーピングをがっちりして走っても、やっぱり痛い。。。

でも、ハセツネは絶対に走りたいという気持ちだけは決して変わりませんでした。結局、故障を抱えたままレース当日を迎えることになってしまいましたが、痛めた箇所をテーピングでガチガチに固定して走ることにしました。」

そして、9ヶ月前から走ることを夢見たハセツネのスタートラインについたのである。その時の気持ちを三浦はこう語った。

「夢のスタートラインに立てたことは嬉しかったです。でも不安で一杯でした。今の状態で完走するのは厳しいと思ったけど、もう逃げたくなかったのです。仲間が見守ってくれていたし、やめるという選択肢はなかったです。」

スタートした三浦であったが、10キロも行かないで膝が痛み出してしまう。しかし、痛みをこらえて歩き続けて21時間かけてゴールしたという。

ハセツネコース-2.jpg彼女は振り返った。

「終始雨でしたから、びしょ濡れになり夜間標高の高いところは気温が低いので凄く寒かったです。膝も痛くて、一歩歩くごとに電気が走るような痛みがあったのを今でも覚えています。

終盤の御岳山周辺?の平らな部分、本来なら走れるようところで、歩くことしかできない自分がもう悔しくて悔しくて、泣きながら歩きました。日の出山山頂でひと休憩したとき、自分の膝の状態を確認してみたら、水が溜まってパンパンになっていました。第三関門からの下り、坂はコースが川になっていたので足首まで浸かってゴールを目指しました。

今なら絶対に途中で止めたと思うけど、仲間が応援してくれたから諦めたくない一心で大雨のなか根性のゴールでした。ゴールした時はもちろん嬉しかったしホッとしました。でも、それ以上に悔しかった。ちゃんと走れなかったから。来年はちゃんと走りきりたいとゴールの瞬間に思いました。」


ハセツネに限らず、トレイルランレースは自己責任が原則である。三浦さん:はせつね第一関門top.jpg
ハセツネの参加資格はシンプルであり、16歳以上で山岳保険に加入していること以外は『レースの全コースを迷うことなく、制限時間内に完走する自信があること』である。しかし、故障が完治しない状態で荒天の山岳レースに出ることは非常に危険であるが、三浦は自分を取り戻すためにどうしても諦めたくなかったのだろう。

最初のハセツネを完走したあとに、三浦の父が母に「あいつも意外と根性あるな」と嬉しそうに話したことをしばらくして母から聞き、父親から認められたととても嬉しかったという。

そして、2007年10月のハセツネはしっかり練習し体調も万全な状態で走り、16時間17分03秒でゴールした。三浦は年代別(20代)7位入賞し、父も年代別7位と親子揃って入賞した。父親と同じレースを走って入賞できたことがとても嬉しかったという。ハセツネを走ったことで家族の絆がより強くなったと三浦は語った。

< 第5話へつづく >

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