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【輝く女性ランナー】VOL.3 有間由佳さん⑫

< 第十二話 > 『ハセツネ』への挑戦

有間由佳<第十一話>を読む


走ることからしばらく遠ざかっていた有間由佳(敬称略)に、再び転機が訪れた。
日本山岳耐久レース ハセツネCUP(通称:ハセツネ)」71.5キロへのチャレンジである。

有間は、今年の8月末に練習を再開。体作りと心肺機能アップを急ピッチで行わなければいけないと、山へ向かい実際のコースをスタートから浅間峠までの22キロ行ったという。

ちょうどその3日後に、私(筆者)は吉田香織氏(VOL.2にて掲載)の紹介で彼女と一緒にジョギングすることになる。彼女のハセツネ挑戦と、初めての試走で第一関門となる浅間峠まで6時間かかったという話を聞き、これは苦労するなと思った。一般に、ハセツネのゴールタイムに占める浅間峠までのタイムは3割と言われている。単純に当てはめると、ゴールタイムは20時間になるのだ。

その後、有間は時間を見付けては山に入って、以下のようにトレーニングを積んだ。
山ガール2.jpg
  ●8月22日 スタート~浅間峠(22k)
  ●8月30日 奥多摩駅~鋸山~ゴール(25k)
  ●9月 4日 スタート~鞘口峠(38k)
 
 ●9月 8日 鞘口峠~ゴール(35k)
  ●9月13日 奥多摩駅~鋸山~御岳山(16k)
  ●9月17日 スタート~浅間峠(22k)
  ●9月24日 スタート~鞘口峠(38k)
  ●9月27日 鞘口峠~ゴール(33k)

合計8回、山でトレーニングを行ったが、4回目まで歩くので精一杯だったのが6回目から徐々に走れる所が増えてきたという。8月の月間走行距離は142キロであったが、9月は298キロと走り込んだ。


そして、2014年10月12日13時00分、有間の長い長い戦いはスタートした。
そのときのことを有間はこう語った。

ハセツネ3-1.jpg「今回初のトレラン(トレイルランニング)で最後までもつか不安だったことから、とにかく第二関門まで余裕を持って走ろうと思いました。ロードの距離に換算すると、ハセツネの71.5キロは110キロ相当の負荷になるので、レース中も最後までもつか不安で、結局、第三関門まで余裕をもって走ってしまいました。練習はほぼ一人だったので、いつも一人で登るいくつもの山が他のランナーと歩くと練習より楽に登れました。

しかし、余裕をもって走っていたはずが、いつも元気になる『日の出ポイント』からのラスト12kで気持ちが切れてしまい、平坦のところでもしばらく歩いてしまいました。最後、同じチームの女の子二人が頑張っている姿を見て目が覚め、最後は10時間台を目指し頑張れました。今回は、上位を狙って勝負というレースができず、無難なまとめるレースになってしまったとも思います。」

それでも有間は、目標にしていた11時間を切る10時間59分10秒でゴールしたのである。
そして、彼女はゴールしたときの気持ちをこう表現した。

「トレランを走るすべての方々が、本当にすごいなと尊敬するばかりでした。ハセツネゴール後.jpg
そして、私より年上の40代、50代、60代以上の沢山の方々が、それぞれの限界に挑戦することは本当に素晴らしいなと感動しました。年配の方々のパワーに勇気を頂きました。何より、24時間サポートしてくださる運営スタッフやボランティアの方々、応援して下さる方々に終始感動したレースでした。無難な走りになってしまいましたが、目標の11時間をぎりぎり切れてまずはほっとしました。無事ゴールできてほっとしたレースは初めてでした。ゴールして、椅子に座って冷たい水をがぶがぶ飲めるのが幸せでした(笑)」

私(筆者)もハセツネのゴールで有間を待ち構えていたが、関門通過時間の発表がタイムリーではなく何時にゴールするのか読めなかった。時計が11時間が近づくと、間に合わないのかとハラハラしたが、サブイレブン(11時間切り)までラスト1分となった時に彼女が見えて感動した。

ゴールした彼女は、転倒したのか腕や膝あたりはかなり汚れ、かなり疲れていたが目標を達成した満足そうな笑顔が印象的だった。

*年代
別2位となった彼女の区間タイムとレース時の補給については、トレランをする者にとっては非常に興味があることなので、追って彼女にインタビューさせていただきました。ランナーリレー【特別編】にて近日公開予定ですので、来年走られる方はぜひ参考にしてみてください。

有間さん表彰.jpg

< 最終話へつづく >

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