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【輝く女性ランナー】VOL.3 有間由佳さん⑥

 < 第六話 >

有間由佳<第五話>を読む


有間さん(以下、敬称略)は、また当時のポイント練習のことを語った。

「ポイント練習で離れると次の練習まで憂鬱な時間が続くのでみんな集中していました。有間さん第六話.JPGのサムネイル画像
一人離れると、連鎖して他の人も離れてしまうため絶対にみんな離れられない。特に駅伝前になると、なおさらその雰囲気が高まります。ポイント練習前のあのなんとも言えない独特な雰囲気と集中力は忘れられません」

とにかく無我夢中で動いていた毎日であったという。

夏になった頃、監督から「お前に駅伝はまだ無理だから国体ハーフを走れ」と言われた。国体ハーフは駅伝の1週間前であり、チームの主力メンバーは駅伝にピークを合わせなければならない。そのため、自分にハーフマラソンを走るように指示があったと有間は話したが、監督は有間の長距離適正を見抜いていたのではないだろうか。そして、国体ハーフでどのような走りをするのか見たかったのではないだろうか。

そのときの心境を有間はこう語った。

「今まで何かの代表として走ったことはなかったので、本当は内心ひっそり喜んでいました。チームのメンバーはほとんど日本代表になっていたので、恥ずかしくて嬉しさは表情に出しませんでしたが(笑)」

その初めての小さな代表、ハーフマラソン出場が有間の大きな転機となった。
初めてのハーフマラソン。監督からゆっくり入れと指示されていたので、ペースを抑えてスタートしたらゆっくり過ぎて途中で怒られペースアップした。すると、なんと監督の想像も、有間自身の想像も上回るタイムでゴールしたのだった。

有間由佳の才能は、開花し始めたのである。

有間さん-9.jpgのサムネイル画像そんな彼女に、さらなるチャンスが巡ってきた。
駅伝の主力メンバーが相次いで故障してしまったことから、急遽、ハーフマラソンで良い走りをした有間に白羽の矢が立ち、駅伝メンバーに入り九州実業団駅伝を走ることになった。
そのチャンスを生かし、周りを納得させる走りができたことから全日本大会のメンバーにも選ばれ、有間は大舞台である全日本実業団駅伝を走ることができた。

陸上競技部にとって最も重要な大会である駅伝に出たことで、契約社員であった有間は社員になれた。

当時の心境をこう語った。

「駅伝を走って首が繋がりました。ただ、1年と思って必死にやっていたので、これを続けられるか戸惑っていた自分もいました。しかし、ハーフマラソンと駅伝の走りを一番喜んでいたのは、毎日顔を合わせるたびに怒られていた監督でした。監督は選手が走れなければ首にしなければならない、毎日全精力をかけて選手と向き合ってくれていました。」

そんな監督の気持ちがだんだん分かってきた有間はそれまで以上に一生懸命練習した。そして、入社当時は朝練のジョッグにもついて行けなかった彼女は、チームの中心選手へと駆け上っていったのである。

< 第七話へつづく >

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