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【ウルトラマラソンランナー】VOL.2 大島康寿さん④

 < 第4話 >

大島康寿<第3話>を読む


スタートから12時間以上が経過し深夜になると、気温は急激に下がって神宮外苑24時間6.jpg
くるとともに冷たい雨が降ってくるといった厳しい時間帯となった。すると、胃腸をやられ食べ物をまったく受け付けなくなり走れなくなった有力選手が続出するとともに、極度の睡魔に襲われ蛇行しながら走る選手や休憩用テントで休む選手が増え、コース上を走る選手は減ってきた。

その中で、大島も徐々にペースは落ちてきたが胃腸は非常に調子よく、睡魔に襲われることなく走れたという。深夜の時間帯のことを大島はこう振り返った。

「私はこの大会を前にして、脚などの筋肉は24時間250キロオーバーに耐える自信はありましたが、不安材料は胃腸でした。決して弱くはないけど、24時間走り続けるのだから何が起こるか分からない。脚が痛くなっても歩けば距離は伸ばせるけど、胃腸をやられたら動くことができなくなる。そのために、エイドでもらえるパスタなどの固形物以外に胃腸に優しい飲みやすいエナジージェルを探しました。

神宮外苑24時間4.jpgいくつか候補がありましたが、自分がよく読んでいるブログでアスリチューンというサプリメントを紹介していたので30個購入しました。アスリチューンは赤と青と黒のパッケージがありそれぞれ用途があるけど、24時間でどう使えばよいのか分からないのでハンドラー(※競技中に、唯一補助行為ができる選手専属のサポーター。事前登録制)の友人に3種類を順番に渡してもらうように伝え、24時間で20個弱使いました。一般のジェルは10時間を越えると気持ち悪くなり飲めなくなりますが、これは最後までストレスなく飲むことができました。

また参加した選手の中にはブルブル震えている選手もいましたが、私はまったく寒くはなかったのです。これは生姜エキスが配合されているアスリチューンの効果だと思います。そのため自分がマークしていた強い選手達が胃腸を壊して走れなくなる中で、深夜の時間帯も順調に距離を重ねることができました。」


11月8日午前11時にスタートした神宮外苑24時間チャレンジも、21時間が経過する頃には最後まで優勝争いに絡むと思われた強いウルトラランナーが次から次へと脱落していった。12時間経過時点では何人が250キロのX標準を超えるだろうという展開であったが、この段階でX標準突破が可能なペースで走っていた選手は、序盤から終始トップを走る楢木選手(231キロ)と大島(221キロ)の2人にほぼ絞られたのだ。3位の赤羽選手は211キロであり、残り時間を考えると厳しくなってきた。この深夜の時間帯は、心身ともに屈強なウルトラランナーであっても耐えきれない過酷なサバイバルレースとなったのである。

この段階でトップの楢木選手は余程のトラブルがなければ250キロ超えの大島さん第4話-1.jpg
X標準を射程に捉え、さらに260キロ超えのY標準を目指していた。大島もX標準の250キロ超えのペースで走っていたが、レース前に目標としていた255キロは厳しくなってきた。また序盤からトップを走る楢木選手との差は10キロに広がり、優勝は厳しくなっているものの、あと3時間何が起こるか分からないのだから自分の走りをしていこうと1周1周周回を重ねていったという。

ラスト3時間について大島はこう語った。

「今回で神宮の24時間走は5回目の出場になるが、一度も最後まで走りきった事がなかったので、『必ず最後まで走りきる』と言う気持ちで一杯でした。」

大島は、100キロマラソンで優勝経験があるウルトラマラソンの世界ではメジャーな存在であるが、24時間走では終盤潰れてしまうなど悔しい思いをしてきたのだ。一口にウルトラマラソンと言っても、優勝者は6時間台で走りきってしまう100キロレースと、今回のような24時間走はまったく別競技なのである。

< 第5話へつづく >

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