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【ウルトラマラソンランナー】VOL.2 大島康寿さん③

 < 第3話 >

大島康寿<第2話>を読む


第2話で書いたように、日の丸をつけて世界大会に出るにはこの『神宮外苑24時間チャレンジ』で250キロ以上走らないと厳しい状況であった。大島も250キロ突破を狙いペース配分等戦略を立てていたという。

大島は、6時間経過した時点で55周(72.851キロ)を走り、神宮外苑24時間5-1.jpg
トップの楢木十士郎選手とは2周差の3位をキープしていた。しかし、トップと7周回差(10キロ以内)の50周(約66キロ)まで17人がひしめく混戦であった。その中には、序盤を抑え、夜間勝負に賭けようと力を溜めているのが明らかな選手が多数入っている。

実績のある大河原斉揚選手、境祐司選手、安孫子亮選手、武田国拓選手、山下直希選手、竹田賢治選手、堀竜磨選手、新井雄一選手、赤羽海衆選手、梅澤功選手などが虎視眈々とチャンスが来るのをじっと待っているのだ。
10キロのアドバンテージなんて少しのトラブルであっという間に使い果たしてしまうのが24時間走であり、また6時間で66キロという距離はそのままのペースで走り続ければ24時間で264キロに到達する速いペースなのだ。

神宮外苑24時間3.jpgそのままのペースで24時間走り続ければなんて書くと、走れるはずがないと思われるかもしれないが、2013年の同大会で246.548キロ走って5位に入った竹田賢治選手(栃木陸協)は、スタートから24時間ほぼ1キロ6分を切るペースを保ったまま走りきったのだ。神宮外苑24時間チャレンジで上位に入る選手は想像を遥かに超える超人が集まっているのだ。

大島は序盤のレース展開についてこう話した。

「序盤は1キロ5分程度で気持ち良く走ろうと考えていました。順位や周回数よりも、後半に極端なペースダウンを避けるため身体と対話していました。前回、前々回と結果を残せていませんし、招待選手でもなかったので気持ち的に楽でした。」


そして脱落する選手も出てくる中、スタートから12時間が経過した。
時刻は11月8日23時であり一般には就寝する時間である。

大島は103周(136.43キロ)を走り、1位の楢木選手に続いて神宮外苑24時間7.jpg
2位を走っていた。楢木選手は12時間で143キロと、ほぼ1キロ5分の快調なペースで走り続けていた。大島も順調であったが、16位までがほぼ125キロを走るという非常にハイレベルなレース展開となっていた。私(筆者)が注目していた有力な選手の中にも12時間経過時点で大きく後退してしまった選手はいるが、有力選手の大半はこの16人に残り250キロオーバーの可能性を有して淡々と距離を重ねていた。

この段階で、大島はレース展開と自分の身体の状態とライバル選手の状態についてこう考えていた。
「レース前に、前半の12時間で135~140キロ、後半の12時間で120~125キロ走り、トータル255~265キロ走ろうと目標設定していたので、12時間で136キロはほぼ予定通りでした。しかし、マークしていた選手の大半は250キロに到達するペースで走っていたので後半12時間が勝負になると思っていました。」

< 第4話へつづく >

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