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輝く女性ランナーVOL.10 湯川千穂 ⑨

<最終話> 私を変えてくれたランニング


勢いに任せた悲劇

ランニング仲間に恵まれ、トレーニングを続ける湯川は、順調に走力を伸ばしていった。平成27年5月の軽井沢ハーフマラソンでは、1時間23分21秒を記録している。「ランナーとして勢いは増すばかり」そんな表現がピッタリだった。

yukawa_28.jpgそんな湯川が据えた次の目標は、北海道マラソン。自分を試す意味で、敢えて過酷な夏のマラソンを選んでみた。夏季のマラソンは難しい。トレーニングを積むと体力は向上するが、疲労を残すと暑さの影響でマラソンの後半に失速を招くからだ。

そんな難題も上手にクリアし、女子の部で25位となる2時間58分51秒でゴールする。冬季に比べて「5分前後は違う」と言われる夏季のマラソンでの好結果に、湯川は自分自身に期待を寄せるのだった。

yukawa_26.jpgしかし・・・

その北海道マラソン後、湯川は、故障(スポーツ障害)を続けて発症していった。「肉離れ」「腱鞘炎」「シンスプリント」小さな怪我まで挙げたらキリがないくらい。勢いに任せて突っ走ってきたツケが回ったようだ。

失敗から学ぶ

知らず知らずに、練習の量や負荷が高まっていた。ランニングのレベルが上がってくると、それに伴いボディーケアや生活そのものをそれに合わせて変えていかないとカラダは悲鳴を上げることになる。それをカラダの不調から思い知らされた。「時遅し」なのだが、湯川は猛反省する。

yukawa_27.jpgスポーツ障害を連発する間、これまでの練習の内容や負荷を考え直したり、快調に走ることができている時には、おろそかになっていた補強運動(筋力トレーニング)をしたり、自分のカラダと向き合うこともした。

大事なもの

夏の北海道マラソンまで調子を上げても、秋以降の肝心な(大事な)ロードレースシーズンに走れないのは、精神的に辛い。「何のために走っているのか?」自分の愚かさをなじる自分がいる。そんな自分に対して、さらに怒りを覚える。ランニングが仕事以外の生活の中心となった今では、悔しさと辛さが心を突き刺すようだった。


yukawa_31.jpg「そんな時やっぱり支えてくれたのは仲間であり、そして、自分を信じるということでした」と感慨深く話す湯川。辛かった山を乗り越えたことで、何かを悟ったような顔に見えた。

「野村監督の言葉で『上手くいっている時は周りに沢山人が集まる。大事なのは、どん底の時に誰がそばにいてくれたかや』という言葉がある」としみじみと語る湯川は、友の存在に心から感謝しているようだ。思い浮かぶ顔がたくさんあることに幸せを感じる。

「走れなくても、一人じゃないって思えたし、『焦らず!慌てず!諦めず!』って思わせてくれた仲間がいます」「仲間の大切さ、人の温かさ、ランニングで学んだ事が沢山あるし、これからもランニングを通してランナーとしても、人としても成長していきたいです」と熱い湯川も相変わらず健在だ。

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ランナー湯川の今

湯川は「"いつかは東京エリートで走れたらなー"と思っています。"もうやり切ったー!"というくらいに走ったら、その後はママでもサブ3!を目標に女性としての人生も楽しみながら色んな形でランニングライフを送っていきたいです!」と話す。

速く走れるうちに記録を狙い、結婚や出産という女性としての憧れも楽しみにし、記録だけではなく、長い目でランニングを楽しんでいきたいという想いが今の湯川を支えている。

「ランニングが人を変える」「人が人を変える」「生き方が変わる」「幸せがやってくる」

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人にとっては"ちっぽけな出来事"ばかりだが、意外や人生に深みを与えてくれる。そんなことを湯川が教えてくれたような気がした。

-おわり-

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