ページ内を移動するためのリンクです。

輝く女性ランナーVOL.10 湯川千穂 ⑧

<第8話> 人の和の中で


互いに影響し合える関係を目指して

「人と繋がるのは、偶然ではない」と感じた湯川。"自分らしい"「人との繋がり方」をより意識するようになっていた。「他者の中の自分」「他者に対する自分」というように、影響される自分と影響を与える自分がいて、どう振る舞うべきかを考えることもあるが、「自分らしく」をモットーに、基本的に「素の自分を出していけばいい」と思っている。


yukawa_karuizawa.jpg「違うオーラを発する人同士が繋がると楽しいランニングライフが生まれるのではないか」と思うと興味は尽きないからだ。「相手の良さを引き出すために、私の良さを出すためにも、より良いパートナーシップやフレンドリーシップを築いていく必要があると思っています」と。ほんとうに楽しそうだ。

繋がりの中でマラソンゴール

そんな感覚が育まれると同時に、横浜マラソンでの反省を経て、明確な目標を持ってレースに出てみようと考え出す。"幸いにも"横浜マラソンで、サブスリー(3時間切り)を達成できなかったので、今度は、明確な目標として、かすみがうらマラソンでサブスリーを狙ってみることにした。

すると、フルマラソンを2時間半で走る男性ランナーから「一緒に練習しよう」と誘われる。「何かを発すると、こんなありがたい反応があるだなあ」と実感。「長い距離のペース走は、一人で実施するのはキツい」と思っている湯川にとって、好都合な誘いになるわけである。しかし、湯川は「ただラッキーと思ってはいけない」と考える。「私よりも速い男性ランナーに、私は何を与えられるのだろう?」何もないような気がしてならないのだ。

yukawa_kasumigaura.jpgそんなラン友たちの協力を得ながら、順調にトレーニングを消化して迎えたかすみがうらマラソン。湯川は、見事にサブスリーを達成するのだが、先にゴールしていた"一緒に練習した男性ランナー"がゴール手前で凄い声援を送ってくれた。そして、ゴール後に、自分のことのように喜んでくれるのだ。他のランニング仲間にも取り囲まれ祝福を受ける。"至福のとき"が訪れる。

GIVE AND TAKE (ギブアンドテイク)

目標達成のゴールを一人で"する"のと、仲間の声援と祝福の中でゴールを"迎える"のとでは、喜びが倍増するのは当然だし、喜び方にも差が出る。その後に、お祝いの宴に自然と流れ込むことだって考えられるわけで、人と繋がることで、ハッピータイムが長時間に渡って持続することにもなる。もちろん、SNSの時代では、メッセージが届くので、何日間も続く。

湯川は、それを実感しながらも、それとはまた違う感情が湧いていた。「こんな私でも、周りの人に喜びを与えられているのかも!?」そう感じられた。それを実感できた嬉しさは、サブスリーを達成した喜びよりも何倍も大きかった。

yukawa_nakama_5.jpgかすみがうらマラソンでは、ある(余談な)出来事があった。「今回は、陸連登録をしてレベルの高い中での表彰台を目指していたのですが、登録が間に合わず、一般女子の部での優勝でした」と舌を出して苦笑する湯川。こんな"らしさ"が湯川と繋がる人を増やすのではないか、と勝手な想像をしたくなる。(愛嬌タップリだ)

湯川らしいランナーへの成長

ランナーとして先輩たちとも多くの繋がりができ、いろいろなことを教えてもらいながら練習を重ねていく湯川は、"狙うレース"と"調整レース"、"楽しむレース"を区別できるようになっていった。

例えば、「牛タンを食べたいから」というだけの理由で仙台ハーフを走り、翌週には記録を狙って軽井沢のレースに行く。そんなスケジュールでも、2位となり、しっかりと自己ベストを更新するのだ。そうやって、経験を重ねていく湯川は、ランナーとして、まさしく成長の時を迎えていた。

ランニング(マラソン)は、「心の競技」と実感し、「メンタルがとても重要」と気がついたのもこの頃である。楽しいランニングライフは、自分だけで成り立つものでもないことがわかるからだ。「"きっと、あの人も頑張っているんだろうな"と思うから、頑張れる自分がいる」と話している。

そこには、こんな理由がある。

湯川は、Facebookで「練習一緒にやろう!」と投げかけるようになっていた。一人でやるのはキツいポイント練習を入れたい場合は、「次の練習で、4分ペースで〇〇km走る予定の人、教えて!」と投稿する。そうやって、一緒に練習した仲間と同じレースにエントリーして、それぞれが連帯感を持ってレースに出場するようになっていった。「ゴールで待ってくれている人がいると思うと尚さら頑張れる」こんな楽しみ方が湯川には合っているように見える。

yukawa_23.jpg

ランニングによる"人の和の広がり"

ランニングをしていなければ、絶対に会うことがなかった人と繋がっていく。人生が豊かになっていくような気がした。

湯川は、"ランニングに出会えたこと"に心から感謝している。

-続く-


<第7話> 湯川"らしさ"の価値
<最終話> 私を変えてくれたランニング

*第1話から読む*

  • あなたのRUNの前に。ランニング時のコンディションをサポート 持久系アミノ酸BCAA配合【Amino-Value】大塚製薬の公式通販『オオツカ・プラスワン』 通販限定商品も!ご購入コチラ