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【ウルトラマラソンランナー】永田務さん⑭

 < 第14話 >

永田務<第13話>を読む


第13話では永田から故障についての考え方を聞いた。日頃から自分の身体や筋肉等の状態を把握しているランナーは、故障とは無縁かもしれない。故障するかもしれない状況でも走らねばならないプロランナーとは違い、市民ランナーは故障しないで練習を継続することがタイムを伸ばす一番のポイントなのだ。

先週、織田フィールド(東京都・代々木公園)を走っていると永田らしきランナーに永田さん第1話top.jpg
抜かれた。体型や脚の使い方は永田のように見えるが、以前の永田と違う点があったのだ。それはケガをした右腕の振り方である。以前は後遺症の影響から永田は右腕を抱えるように走っていたが、私(筆者)の前を走るランナーの腕振りは左右差がほとんどなく、しっかりスムーズに振れているのだ。しばらくしてそのランナーが永田であることが分かった。傍目には右腕に後遺症があるようには見えない走りを永田は身に付けたのだ。

『走りたいから走る。走れないなら走れるようになるまで練習する』と永田は語っているが、まさしく腕が振れないなら腕が振れるようになるまで練習したのだろう。その結果、永田はケガにより失っていたスピードを再び取り戻し始めたのである。

よくウルトラマラソンをするとフルマラソンが遅くなるという言葉を聞くことがある。でも、一概にそうは言えないと私は思う。スピードを出すのが辛いと距離に逃げたり、フルマラソンのタイムが伸びないからという理由でウルトラマラソンにチャレンジするならフルマラソンは遅くなるだろう。しかし、ウルトラマラソンをすることでフルマラソンが速くなるケースも多々ある。永田自身も、ウルトラマラソンを速く走るために400m×15本等のショートインターバルを練習に組み込んでいる。目的はスピードを付けるためではなく効率の良いランニングフォームを身に付けるためであろうが、結果的にスピードも付いてきたのだ。

永田さん第14話-2.jpgそんな永田に、ウルトラマラソンにチャレンジしたいランナーへ向けてアドバイスをしてもらった。

「言葉にするのはとても難しいです。まず走ってみてください、としか言えない。レース中にはいろんなことが起きるし、いろんなことを考えます。これらすべてを楽しんで欲しい。その先に光がありゴールがあります。ダメになっても諦めなければチャンスはあります。」

実際、ウルトラマラソンは距離が長いので、必然的にスタートしてからゴールするまでの時間は長時間となる。100キロマラソンならだいたいフルマラソンの3倍程度の時間走り続けるのだ。それだけ長い時間走るのだから、予期せぬトラブルが発生するし止めたくなることもある。でも、どんな状況になっても簡単に諦めずに、どうやってゴールするかを必死に考え苦難を乗り越えてゴールに辿り着いた時の感動は言葉にするのは難しいのだ。ある意味で、トラブルもウルトラマラソンの魅力の一つなのであろう。

< 第15話へつづく >

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