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【ウルトラマラソンランナー】永田務さん②

 < 第2話 >

永田務<第1話>を読む


2014年10月12日、えちご・くびき野100kmマラソン。
スタート直前までチームメンバーのことで頭がいっぱいだった永田も、スタートの号砲と同時に自分の走りに入り込んだ。スイッチが入ったのだ。

彼は語った。永田さん7-1.jpg

「今までは自分にプレッシャーをかけ続け結果を出そうと思っていましたが、今年のサロマやドイツのレースはこれで潰れました。今回のレースは勝てるレースがしたかったので、タイムへのこだわりはありませんでした。仮に最後までもつれたとしても、最後のスプリント勝負なら勝つ自信はありました。」

そして、30キロ地点までは4、5人の集団で1キロ4分10~15秒ペースで走ったが前に一人いるようであったという。しかし、上りになれば追いつけると焦りはなく、そこまでは無駄な力を使いたくないと思っていた。

すると、30キロ付近のエイドで集団はばらけ、その時に永田は集団から抜け出した。

「なだらかな上りで前に出て自分のペースで走っていたらペースが上がりました。意識的にペースアップしたのではなく、前に出た瞬間に自分のペースになり自分の動きになったようです。」

上りに入って、通常はペースダウンするところをペースアップしたのだから後続はどんどん離れていき、先頭との差は一気に詰まっていった。その時のペースはなんと1キロ4分5秒以上のペースに上がっていたという。ついに、33キロ付近でトップに追い付いた。先頭のペースを測ると1キロ4分10秒ペースであったので、少し様子をみた永田は急傾斜の上りで一気に抜き去り、そこから40キロ付近まで1キロ4分ペースで押し、2位以下を引き離していった。

40キロから60キロまでは激しいアップダウンが続くが、力まずにリズムよく走ったという。上りは1キロ4分30秒ペースで余裕を持って走り、下りは意識的に上げずに1キロ3分40秒で走った。

そして、60キロ地点では後続は視界から完全に消えていたという。

その時のことを永田はこう語った。

「ウルトラマラソンは何が起こるか分からないけど、この段階でほぼ勝ちは確信しました。それまではまったくタイムは意識していなかったけど、50キロ通過が3時間27分台だったので7時間切りはギリギリ狙える位置にいることを知り、その時に自分にも絶対に負けたくないと思い、初めてタイムを意識しました。レース前はタイムに関係なくとにかく勝ちたいと考えていたのに、その時は後半落ち込んだら台無しだと思っていました。」

そこからは自分との戦いが始まったのである。下りきった60キロ過ぎからは真っすぐな田園地帯。向かい風が強く、ペースが一気に4分15秒~20秒に落ち込んだが、80キロを越えれば風向きが変わると信じて頑張った。

永田さん3-1.jpgしかし、70キロ付近でトラブルが発生。下りで胃が揺れたのか気持ち悪くなり、吐き気を催して立ち止まざるをえなくなってしまったのだ。

永田の脳裏には悪いイメージが過ったが、一緒に練習してきたメンバーや自分を応援してくれる人が支えとなり悪いイメージを払拭したという。

「あの場面は心の支えがなければ耐えられなかったです。一人ではどうしようもなく棄権したかもしれません。周りの人のことを考えることで耐えることができました。」

< 第3話へつづく >

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