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【ウルトラマラソンランナー】永田務さん①

 < 第1話 > はじめに

フルマラソンを超える距離を走るレースのことを『ウルトラマラソン』というが、ウルトラマラソンにも50キロ程度の短い距離から200キロを超える距離まで様々である。また、陸上競技では決められた距離をいかに速く走るかを競うレースが一般的であるが、ウルトラマラソンの中には決められた時間にどれだけ長い距離を走れるのかを競う『時間走』という競技もある。

このように距離や競う基準が様々であるウルトラマラソンの中で、もっとも永田さん6-2.jpg
人気がある種目が100キロマラソンである。近年、ウルトラマラソン大会人気は急上昇中で、「サロマ湖100kmウルトラマラソン」はエントリー開始初日に定員となり、「四万十川ウルトラマラソン」は抽選倍率が約4倍と参加するのも難しくなってきている。

また、ウルトラマラソンがメジャーでない頃は、参加者も少なく必然的に完走者も少ないため、100キロレースに参加し完走することがステータスであった。しかし、ウルトラマラソン人気により多くのランナーがチャレンジするようになったことから完走がステータスである時代は終焉を告げた。

近年では、フルマラソン2時間20分台のタイムを持つスピードランナーが大挙してチャレンジするようになり、スピードレース化が進んでいる。100キロマラソンは、フルマラソンサブスリー(3時間以内完走)と同じような感覚で"サブテン"(10時間以内完走)を目指すランナーが多いが、優勝するには6時間台を出さないと難しい時代となってきたのだ。以前ランナーリレーで紹介した伊藤あんなさんもサブテンランナーである。

ランナーリレーでは、ウルトラマラソンにも焦点を当て紹介していきます。



今回は、2014年10月12日に新潟県上越市で開催された『高田開府400年
第10回記念大会2014えちご・くびき野100kmマラソン』で従来の大会記録である7時間12分49秒を大幅に更新する6時間58分30秒で優勝した永田務さん(右上写真。以後 敬称略)だ。


永田さん4.jpg永田務は、本大会が開催された新潟県で生まれ育ったランナーであるが、大会エントリー前から彼はこう話していた。

「えちご・くびき野マラソンの参加者に地元新潟県のランナーは少なく、東京など首都圏からの参加者が多い。観光的には良いのかもしれないけど、自分としては新潟県のランナーにもっとウルトラマラソンの魅力を知ってもらい盛り上がって欲しい。」

そして、彼は思うだけではなく実行に移した。ウルトラマラソンの魅力を知ってもらうために、フルマラソンより長い距離を走ったことがない地元ランナーを対象としたウルトラマラソン練習会を開催したのである。現在は東京に住んでいる永田はこの練習会のために新潟に戻り、7月から9月までの3ヶ月間に月2回の練習会を開催し、5時間走や夜間に68キロ走るなど練習を重ねていった。

目標が一緒であるメンバーが、キツい時には励まし合い練習した結果、団結し徐々にチームになっていったという。永田はそんなメンバー全員が完走して欲しいと心から願った。しかし、全員が万全の状態でレースを迎えた訳ではなく、肋骨にひびが入ったメンバーやぎっくり腰になってしまったメンバーなどスタート前から厳しい状況であったという。

永田はこう語った。

「スタート前は自分がレースをするという感情はほとんどなく、頭の中は九割九分チームメンバーのことを考えていました。全員に完走して欲しかった。スタートしてしまえばメンバーにはもう何もしてあげられない。それが歯がゆく不安でした。ただ仲間から先頭で戦ってくれと言われていたので、その言葉を裏切りたくないと思っていました。」

今までは自分の試合がメインであり、自分がどう走るかが大事であり、その他の感情が入り込む余地はなかったという。もちろん仲間のレースは応援するけど、ここまで感情を込めて頑張って欲しいと思ったことはなかったという。

永田さん9-1.jpg

< 第2話へつづく >

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