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<マラソンランナー赤羽有紀子のその後(下)>

  『心技体』の配合とバランス

マラソンランナー赤羽有紀子のその後(上)を読む>>


   真岡井頭マラソン 兼 ねんりんピック栃木2014 のゲストランナーとして参加した赤羽有紀子さん。
   選手と呼べないのところに、未だに少し違和感がある。
   それだけ記憶に残ったアスリートであることは間違いない。

   親子の部を走り終えた彼女は、メイン種目10キロの部が近づくと、徐々に
赤羽ハイタッチ①.jpg   緊張した表情に変わってく。「45分で走れるかな。全然走ってないから」
   と不安な気持ちを吐き出す。

   不安をトレーニングで打ち消すのが、競技スポーツの宿命だ。
   トレーニングができていなければ、不安が口に出るのは当然の心理となる。
   元トップアスリートならば、なおさらだ。

   『アスリート気質』という言葉があるが、
   「不安を打ち消して、しっかり準備するタイプ」の人を指すのだと思う。
   彼女から、アスリートの面影が消えることは、きっとないだろう。

   思い起こせば、彼女は、[高校] ⇒ [大学] ⇒ [実業団] と一歩づつ階段を
   上がっていった。努力家と言いたいように思われるかもしれないが、
   それは、半分正解で半分は間違い。

   決して、素質がなかったわけではない。むしろ、高かったはずだ。
   「身体のバランス」だったり、「ランニングフォーム」だったり、「心」だったり、
   たくさんの要素がある中で、未熟な部分と優れた部分がアンバランスだったので、時間を要しただけであろう
   と推察する。スポーツ、とくに、マラソンは、『心技体』が揃って初めて、高いパフォーマンスが発揮される
   競技だと思う。そのことに異論を唱える人はいないだろう。

   長い年月をかけて、丁寧に丁寧に『心技体』を作り上げた努力。赤羽タッチ②.jpg
   長年トップで活躍できる選手は、それらを「ずっと手抜きしてこなかった」
   ことの証明だと思っている。

   その延長線上から離れない彼女は、努力の基準が物凄く高くなったままだ。
   そこそこは走っているだろうに、「全然走っていませんよ~」というくらい
   彼女は自分自身に厳しい。発する言葉が、それを証明している。

   彼女は、そのままなのだろうか? いやいや・・そうでもない。

   土砂降りの雨のレースをゴールして、「10キロを40分で走れたんです!」と
   明るい声で話す彼女が出現したのだ。目を疑う、は言い過ぎだが、その瞬間は、
   久しぶりに『アスリートの時間』を楽しんだような充実感を醸し出していた。
   (現役時代は、速いジョギング程度のペースでしかないはずなのに・・)

   そして、200メートルほど逆走して、ゴール目前のランナーをハイタッチで
   励ましながら出迎え始めた。雨に打たれながら、ランナーとコミュニケーションを図る姿は、
   それぞれのレベルで『走る楽しさ』を分かち合っているように見えた。

   大会が終わり、彼女がポツリと呟いた。
   「ロードレースのシーズンになり、これからゲストランナーとしての参加予定が多いんです」
   そう話す彼女の顔は、何となく嬉しそうに見えた。「また、アスリートの時間を味わえる」
   と言っているかのようだ。

   世界を目指して最高レベルの『心技体』を築きあげた赤羽有紀子が、
   その配合を「ランニングを楽しむ」バランスに、果たして変えることができるのだろうか?

   その答えは、「YES」なのか「NO」なのか・・・。
   彼女がゲストランナーで参加する大会に出場する方に、そのジャッジはお任せします。

  <おわり>

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